入国検疫においてCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)感染者がすりぬける原因として二つの特有の性質があります。これは市中感染が広がりやすい原因ともなっており、把握していなければならないことです。 ここから先は、COVID-19の症状と検査への反応の経時変化を見ながら説明を読むとわかりやすいです。 入国者に対する検疫検査には、COVID-19特有の大きな二つの問題があります。 1) PCR検査に限らず、あらゆる検査手法で、感染直後72時間の不感期間がある 2)不感期間の次に、不顕性感染かつ感染力を持つ時間が48時間ほどある。とくに発症前24時間は、最高の感染力を持つ可能性がある まず、搭乗72時間前PCR検査は、そこで感染能力を持つ人を発見する為に行います。PCR検査ならほぼ確実にその時点で感染力を持つ人を発見できます。 この時点で感染後平均72時間以内の不感期間の人は検出できません。