新型コロナウイルスワクチンを3回ともモデルナで接種した人は、感染を防ぐ抗体の値が3回目の接種の前後でおよそ18倍に上昇したとする分析結果を国の研究班が公表しました。3回目をファイザーに切り替えた場合と統計学的な差は認められなかったとしています。 今回、分析の対象となったのは、先月12日までに大規模接種会場などで3回目の接種を受けた人のうち、2回目までモデルナのワクチンを打っていた人たちです。 このうち、3回目もモデルナを接種した人で感染による抗体を持っていなかった180人について、変異する前の「従来株」に対する抗体の値を調べたところ、3回目の接種から28日後には平均で接種前の17.7倍に上昇したとしています。 また、3回目をファイザーに切り替えた167人では平均で19.3倍に上昇し、3回ともモデルナを打った人との差は統計学的に認められなかったとしています。 副反応については、3回目の接種後
まとめ 平畑先生と会話(1):ワクチン長期副反応について(2022/1/9) ワクチン長期副反応についての平畑先生とのやりとり。 こちらもご覧ください↓ 平畑先生とのCOVID後遺症およびmRNAワクチン長期副反応についての会話(1)~(7):リンクリスト https://togetter.com/li/1876972 (2)後遺症に対するクラリスロマイシンの効果について https://togetter.com/li/1876889 (3)オミクロン感染による後遺症や再感染による後遺症への影響について https://togetter.com/li/1876898 (4)後遺症の認定と労災について https://togetter.com/li/1876921 (5)第一波からの後遺症の認定について https://togetter.com/li/1876932 (6)後遺症のクラ..
はじめに 現行のCOVID-19ワクチンに副作用や接種後有害事象が多いことは、国内外でよく知られています。今年になって、この問題がより注目されるようになり、副作用(副反応)や有害事象の事例、考えられるメカニズム、およびその解明を促す論説やレターが次々と著名誌に掲載されています。先のブログ記事でも、一部を取り上げて紹介しています(→遺伝子ワクチンを取り込んだ細胞は免疫系の攻撃標的になる、抗イディオタイプ抗体が悪さをする?)。 2ヶ月ほど前になりますが、サイエンス誌にも当該誌レポーターによるこの手の記事が掲載されました [1](下図)。題目は「稀ではあるが、コロナワクチンは "long Covid"様の症状の原因になる可能性がある」というものです。副題に「脳内霧、頭痛、血圧の変動をNIHなどの研究者が調査中」とあります。 私はこの記事を読みかけたままだったのですが、先のブログで紹介した抗イディ
COVID-19パンデミックにおいて防疫対策の基本の一つにになるのが検査です。今はマルチプレックス TaqMan PCR(プローブRT-PCR)という非常に高精度、高感度の分子技法が、SARS-CoV-2を検出する標準検査法として世界的に用いられています。検査の意義は以前のブログ記事(→国が主導する検査抑制策)で示したとおりです。 残念ながら、日本では当初から厚生労働省や周辺の感染症コミュニティによるPCR検査抑制論があり、パンデミックが始まってから3年目に突入した現在の感染対策においてもそれが尾を引いています。日本の検査脆弱性の状況は数字にも現れていて、今日(4月14日)時点での累計感染者数では世界16位なのに、累計検査数になると23位に後退します。ちなみに100万人当たりの検査数で言えば世界132位です。 検査の充実度は検査陽性率に現れます。G7諸国の中で、日本はいま人口比で5番目の新
「分水嶺」(河合香織、岩波書店)電子書籍版p37,38部分引用 20年2月下旬、専門家会議メンバーでコロナ対策提言を発表しようとしたところ、厚労省に文言の修正を求められ、エアロゾル感染可能性についても削除を要求された。そこで折れ… https://t.co/NZAwaXD9dk
年末年始から始まった新型コロナウイルス感染症の第六波は、年明けからまたたく間に全国を席巻し、これまでのどの段階よりも大規模な数に膨れあがっている。全国の1日当りの新規感染者数は5日に過去最多の10万5620人を記録し、1週間平均では8万6000人をこえ、最初に国が緊急事態宣言を出した第1波のピーク(2020年4月11日・491人)の175倍となっている。全国では感染症対策の入り口である保健所機能が麻痺し、陽性率が8割をこえた神奈川県では検査数や陽性率の公表を停止したり、死者数が全国最多となった大阪府では2万人以上の陽性者の集計漏れが明らかになるなど、検査・隔離・治療に至る感染症対策の根幹がドミノ倒しのように崩壊している。「オミクロン株は軽症」という評価だけが為政者の責任逃れの方便として都合よく使われ、災害級の疫病対策を自助努力に丸投げする無政府状態を見せつけている。 自宅療養者は全国54万
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