「アステイオン 86巻(2017年5月)」をご恵贈いただいた。 www.suntory.co.jp 昨今のPKOの日報問題、森友学園問題、加計学園問題など「公文書管理」が問題となっているところ、今回の記事に「奈良岡聰智:よりよき公文書管理制度のために ― イギリスとの比較に基づいて」というのがあり読んでみた。 当該記事の冒頭部 初めて知って驚いたのは立法文書(国会関連文書)が公文書の対象になっていないという点。 立法文書に関しては、わが国では情報公開法、公文書管理法の適用対象外とされている。国会は、議事録については、帝国議会期のものも含めて、すべて冊子(官報)およびインターネット上で公開しているが、それ以外の保有資料については、ごく一部を衆議院憲政記念館や参議院議会資料室で公開しているのみである。所蔵資料の統一的目録が存在しないため、いかなる資料がどの程度残存しているのか、外部からは明らか