日本代表はロシアワールドカップで2大会ぶりにグループリーグを突破した。決勝トーナメント1回戦のベルギー戦でも、敗れはしたが、非常に充実した内容の試合を繰り広げた。 ロシアW杯で日本代表は素晴らしい戦いを見せたが... とはいえ、「終わりよければすべてよし」で片づけてしまうことは、今後の強化のためにもいいこととは思えない。 日本代表はワールドカップ本大会の2カ月前にヴァイッド・ハリルホジッチ監督を電撃解任し、西野朗監督を後任に据えた。 新指揮官のもと、活動できた期間は本大会期間中を含めても1カ月程度。それを考えれば、本来ありえないほどの大きな成功を成し遂げたと言ってもいい(西野監督は「成功」という言葉を受け入れなかったが)。 だが、なぜ大会直前に監督を代えなければいけなかったのか。なぜ1カ月程度の突貫工事で、4年に一度の大舞台に臨むことになってしまったのか。その問題をうやむやにしてはいけない
日本代表の西野朗監督の退任が明らかになった。7月5日の帰国直後に行なわれた記者会見で、日本サッカー協会の田嶋幸三会長が明言した。 田嶋会長と西野監督の間では、「結果がどうあれロシアW杯が最後」との約束が交わされていた。2大会ぶり3度目のベスト16入りは周囲を広く納得させるものだったはずだが、7月末までという当初の契約が見直されることはなかった。 ある意味では、当然かもしれない。 西野監督がヴァイッド・ハリルホジッチ前監督の後任に就いたのは、技術委員長の職責の延長線上にあったと考えることができる。 昨年12月のE-1選手権で韓国に惨敗しても、3月の欧州遠征でマリとウクライナから勝利をつかめなくても、技術委員長だった西野監督は前監督のサポートを公言した。その後、田嶋会長の判断で監督交代のシナリオが慌ただしく描かれていき、消去法の論理でチームを預かることになった経緯がある。 前監督を支えきれなか
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