本日8月21日午後、第3回電王戦の発表会が行われ、その模様が生放送(予約可能な会員のみ視聴可能)されました。多くのファンが期待したとおり第3回電王戦が実施されることが正式に発表されました。 第3回電王戦は、日本将棋連盟プロ棋士5名とコンピュータ将棋5チームによる団体戦であること、3月から4月の間に5局の対局が行われる点が第2回電王戦と同一です(開催は2014年)。第2回と異なる主な点は以下のとおりです。 出場するコンピュータ将棋は公募されます。参加受付は本日から9月29日(日)までこちらのサイトで行われています。 公募されたコンピュータ将棋は「将棋電王トーナメント」という予選を兼ねた大会に参加し、上位5チームが第3回電王戦への挑戦権を得ます。「将棋電王トーナメント」は総額500万円の賞金が用意されています(分配方法などの詳細は未定のようです)。 コンピュータ将棋は主催者が用意した機器を使用
月刊将棋世界2013年7月号、および週刊将棋2013年6月5日号(Twitter)にて、プログラマーの森田和郎さんの追悼記事が掲載されています。森田さんは昨年亡くなっておられましたが、事実は1年近く伏せられており、新聞各紙の訃報等も将棋世界と週刊将棋を追う形となっています。 森田さんが開発し1985年に発売された森田和郎の将棋は発売当時、長期にわたって将棋ソフトの実力トップの座に君臨しました。その後森田将棋はファミリーコンピュータ・Windows等多数のプラットフォームに移植され、コンピュータ将棋ゲームソフトを一大ジャンルとして確立する役割を果たしました。技術の普及にも尽力され、コンピュータ将棋協会の設立にはメンバーとして加わりました。世界コンピュータ将棋選手権(当時はコンピュータ将棋選手権)では森田将棋で第2回選手権に優勝しています。著書は、コンピュータ将棋―あなたも挑戦してみませんか
今月初めに発売された、月刊将棋世界(こちらは電子版)6月号の「第2回電王戦全局レポート」にて、第2回電王戦の全5局の解説が掲載されています。例年、世界コンピュータ将棋選手権を将棋世界にて取り上げていただいていますが、今回はプロ棋士の対局ということもあってか、1局あたり2ページが費やされ、より詳細に対局の内容が掘り下げられているといえます。 各対局の詳細を見ていくと、第一局は相手の無理攻めを誘う阿部四段の作戦が成功し終始リードを保ち快勝、第二局は細かく形勢が揺れるもponanzaが終盤の競り合いを制し勝利。第三局は大きく形勢が揺れる波乱の展開の末ツツカナが逆転勝ち。第四局は大波乱の持将棋引き分け。そして第五局は…と、戦いの機微が密度濃く伝えられています。将棋専門誌ゆえ、勝敗の分かれ目となった指し手が詳しく解説されています。 第3回の開催が期待されているものの未定とされている電王戦。もし第3回
第23回世界コンピュータ将棋選手権の決勝リーグが本日行われ、リーグ戦5勝2敗のBonanzaが7年ぶり2度目の優勝を果たしました。 Bonanzaは総当たりリーグ戦の最終局、第7回戦でGPS将棋との直接対決による優勝争いに勝って優勝を決めました。第7回戦の全4局の中でもっとも遅く終局した本局は、GPS将棋が終始好調に攻めて勝勢を築き、最後にはBonanzaの玉に詰み筋が生じてGPS将棋の2連覇かと思われましたが、GPS将棋の大規模クラスタが残り時間切迫による並列処理の不協和と思われる現象を起こして詰みを逃し、対局が長引いたことによりGPS将棋の持時間がすべて消費され、Bonanzaの時間切れ勝ちと判定されました。 Bonanzaは最終局開始時には自力優勝のない状態でしたが、同じく最終局でYSSが習甦に勝ったことで自力優勝の可能性が復活、自らの逆転勝ちで優勝が転がり込みました。Bonanza
アーカイブ 2018年3月 (1) 2018年1月 (1) 2017年12月 (1) 2017年11月 (1) 2017年10月 (1) 2017年9月 (1) 2017年8月 (1) 2017年7月 (1) 2017年6月 (1) 2017年5月 (7) 2017年4月 (1) 2017年3月 (1) 2017年2月 (2) 2017年1月 (1) 2016年12月 (2) 2016年11月 (1) 2016年10月 (4) 2016年9月 (2) 2016年8月 (1) 2016年7月 (1) 2016年6月 (1) 2016年5月 (5) 2016年4月 (2) 2016年3月 (2) 2016年2月 (1) 2016年1月 (1) 2015年12月 (2) 2015年11月 (3) 2015年10月 (2) 2015年9月 (1) 2015年8月 (1) 2015年7月 (1) 2
第2回電王戦の第2局が本日行われ、141手で先手番のponanzaが佐藤慎一四段を降し、コンピュータ将棋による現役プロ棋士に対する初めての公式戦勝利を記録しました。プロ棋士チームとコンピュータ将棋チームの対抗戦としては1勝1敗の五分となっています。 ponanzaが序盤からやや指しにくい状態と互角との間を2〜3往復する、という展開で、どちらかといえばプロ棋士ペースで推移する内容でした。終盤に苦戦がはっきりしそうになった局面もありましたが、急所に馬を作って自陣を再整備して持ち直し、最後は佐藤四段の守りを崩しました。終局直前には差がついて見える局面になりましたが、コンピュータ将棋の苦手な入玉模様に突入する可能性もあったことを考えると、ほとんどの局面が互角に近い接戦だったといえます。 今回は第1局以上にマスメディアで広く報じられているようです(NHK、朝日新聞など)。勝ったponanzaもさるこ
第2回電王戦の第1局が本日行われ、113手で先手番の阿部光瑠(こうる)四段が習甦を降しました。プロ棋士チームとコンピュータ将棋チームの対抗戦としてはプロ棋士チームの1勝0敗となっています。 阿部四段の完勝といえる内容でした。後手番の習甦は先に攻撃を仕掛けたものの、51手目▲9八玉と「米長玉」と呼ばれる形にかわされた形を攻略しきれず、69手目▲7八歩と受けられて攻めが続かなくなってしまいました。以下は習甦も粘ったものの阿部四段の手堅い攻めに屈しました。 習甦の仕掛けは、人間の目から見ると「やや無理」と思われる指し方でした。局後の記者会見で阿部四段は、習甦が仕掛けたのとほぼ同じ局面が事前の練習で現れていたことを認めました。その攻めに備えて早めに▲9五歩と突いて将来の自玉の逃げ道を作っておき、その手を活かす形にして習甦の攻めをうまくかわすなど、人間の大局観と巧妙な作戦、周到さが光りました。 20
niconicoにて「人類vs最強将棋ソフト 第2回将棋電王戦開催記念イベント | 勝てたら100万円!ニコニコ本社で誰でもトライアルマッチ」という企画が始まり、本日その初日が行われインターネット生放送されました。9人のアマチュア強豪が人類代表として挑んだ初日の結果は、コンピュータ将棋代表のGPS将棋が9戦全勝。これは、プロゴルフトーナメントのホールインワン賞並の賞金額が人類勝者側に授与されることを思えば順当な結果でしたが、うち第4局は人類側が一時優勢を築き、早くも100万円獲得か、と観客を大いに沸かせました。 そのGPS将棋を追いつめたご本人のブログ記事でポイント解説が読めます。詳しくはそちらをお読みいただきたいのですが、ひとことで言えば、GPS将棋はまんまと人類の罠(アンチコンピュータ戦略)に嵌められ、駒損してしまったのです。 第22回世界コンピュータ将棋選手権を制し、第2回電王戦では
あす5月3日から、第22回世界コンピュータ将棋選手権が開催されます。今年はニコニコ生放送にて初日から3日間、中継が行われます(前回は3日目のみ)。棋譜の中継はこちらです。決勝リーグが行われる5日には例年通り現地にて大盤解説会が開かれます。 より大きな地図で 電気通信大学西9号館 を表示 より大きな地図で 電気通信大学西9号館 を表示 大盤解説会にご来場の際は案内ページを事前にご覧ください。事前申込不要で無料にて入場できます。地図は案内ページにもあります。こちらの地図では、ピンマークをクリックして乗換案内をご利用されるとよいでしょう。 今回の選手権の上位5位以内に入賞したチームは、2013年開催予定の第2回電王戦のコンピュータ将棋代表に推挙されることになっています。プロ棋士とも伍する超ハイレベルな戦いを、インターネット、もしくは現地にてご堪能ください。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く