12月13日(日)に行われた第1期叡王戦三番勝負の第2局にて、山崎隆之八段が第1局に続いて逆転勝ちを収め、三番勝負の通算成績を2連勝として第3局を待たずに優勝を決め、初代叡王の称号を獲得しました。2016年春の開催がアナウンスされている第1期電王戦にて、山崎叡王は第3回将棋電王トーナメントで優勝したPonanzaと二日制の対局を2局行うことになります。 叡王戦は、新しく生まれ変わった電王戦に合わせて今年発足したプロ棋士の棋戦です。プロ将棋の棋戦としては異例のエントリー制が採用されたため、羽生四冠や渡辺竜王などごく一部の棋士は参加を見送ったものの、現役プロ棋士の大半が参戦しました。いわゆる七大タイトルの保持者の一部も参戦したため、2007年以来の渡辺竜王以来の七大タイトルの保持者とコンピュータ将棋の対局が実現するか、という話題も提供されましたが、もうひとりの決勝進出者である郷田真隆九段(王将
本日6月3日(水)、将棋電王戦に関する記者発表会が開催され、2016年春に、今年の電王戦FINALに続いてプロ棋士とコンピュータ将棋が対戦する第1期 電王戦が開催されることが発表されました。発表によれば、コンピュータ将棋代表が電王戦FINALと同じく将棋電王トーナメントで決定されますが、プロ棋士代表はこれまでと異なり(株)ドワンゴが主催する新たなプロ公式戦(新棋戦)で決定されます。そして次の電王戦は、持ち時間8時間の2日制で先手/後手を交互に持つ二番勝負が行われます。 過去3回の電王戦は5対5の団体戦でしたが、次は第1回電王戦以来の棋士ひとり対コンピュータ将棋1チームの対戦となります。その代わりに1局2日の対局を二局という大勝負になりました。日程は2016年の3月から5月の間に二局、とのみ発表されています。 6月20日(土)に早くも開幕する新棋戦は、全正棋士にエントリー資格が与えられるプロ
本日高知城にて行われた将棋電王戦FINALの第2局、▲Selene – △永瀬拓矢六段の一戦は、89手目のSeleneの指し手が王手放置の反則、と裁定され、永瀬六段の勝ちとなりました。団体戦としては、プロ棋士チームの2勝0敗となっています。 本局は先手のSeleneが17手目まで角道を開けない居飛車で力戦型に誘導すると、後手の永瀬六段も居飛車で角交換の後に玉を固く囲う陣形を選択。Seleneが右玉に囲ったことで戦いのきっかけが生じにくい形となり、永瀬六段が公式戦で千日手の多い棋士であること、本局の前のインタビューでも千日手を辞さない意志表示をしていたことから、膠着状態のまま千日手となる予感が漂う展開となりました。 しかし48手目△7三桂に対して、これを目標にSeleneは▲2四歩から1歩を持駒にして▲7五歩と先攻し激しい戦いに。そして難解な終盤戦に突入。大盤解説場に表示されていたやねうら王
本日3月14日(土)、将棋電王戦FINALが開幕。二条城で行われた第1局の斎藤慎太郎五段–Apery戦は斎藤五段が115手で勝ち、団体戦としてはプロ棋士チームが先勝しました。 戦型は先手斎藤五段の居飛車に対し後手Aperyのクラシック(角道を止める)四間飛車。序盤からAperyが一手ごとに時間を費やしてスローペースで進んでいましたが、斎藤五段が23手目▲6六銀と上がってAperyの26手目△4五歩を誘い、すぐに▲5七銀と戻って角交換を挑み予想外に早く開戦。対するAperyが「来るなら来い」とばかりに28手目△6五銀と出たのが強気に過ぎたようで、斎藤五段が▲3三角成~▲2四歩と攻め飛車先を突破、さらに▲2一飛成~▲6一龍と金を取って駒得する大きな戦果を手にしました。その後は斎藤五段がわずかな優勢を徐々に拡大し、波乱を思わせる局面を一度も出現させることなく後手玉を攻略しました。 Aperyの△
本日11月26日(水)の記者会見にて、将棋電王戦FINALの全5戦の組み合わせが発表されました。以下のとおりです: 第一局(2015年3月14日): ▲斎藤慎太郎五段 – △Apery 第二局(同3月21日): ▲Selene – △永瀬拓矢六段 第三局(同3月28日): ▲稲葉陽七段 – △やねうら王 第四局(同4月4日): ▲ponanza – △村山慈明七段 第五局(同4月11日): ▲阿久津主税八段 – △AWAKE 上記の組み合わせは放送の事前に用意されていましたが、手番については従来にならって記者会見場での振り駒で決定されました。会場に登場して駒を振ったのは何と、1997年にコンピュータチェスのディープブルーと対戦したことで知られる元チェス世界チャンピオン、ガルリ・カスパロフ氏でした。 Honored to perform the "furigoma" ("piece toss
あす5月3日(土、祝)から5日(月、祝)まで3日間、第24回世界コンピュータ将棋選手権がかずさアーク(かずさアカデミアホール)にて開催されます。 より大きな地図で かずさアーク を表示 最終日3日目の決勝リーグ戦では現地大盤解説会が開催されます。棋譜はインターネットライブ中継、ブログでも戦いの模様が伝えられます。そして映像はニコニコ生放送にて2日目の2次予選と決勝リーグ戦が生中継されます(タイムシフト予約可能)ので、インターネットでも存分に観戦できます。ほか多数の記事やリンクが第24回世界コンピュータ将棋選手権のページにありますのでご覧ください。 現地解説会へはバスまたは自動車でお越しください。東京方面から東京湾アクアラインを通る高速バスアクシー号がかずさアーク停留所に直接乗りつけられますのでお勧めです。 第3回電王戦でコンピュータ将棋チームがプロ棋士チームに大きく勝ち越し、その実力がます
第3回将棋電王戦第2局が本日3月22日(土)に行われ、やねうら王が手で佐藤紳哉六段に95手で勝ち。シリーズではコンピュータ将棋チーム2連勝となりました。 本局は初手▲1六歩から波乱含みの立ち上がりでしたが、急な戦いにはならず、先手やねうら王の四間飛車に後手佐藤六段の居飛車穴熊に落ち着いてじっくりした戦いに。その後の38手目△8六歩で、第1回からの将棋電王戦通算8局目で初めてプロ棋士側から仕掛けて戦いが始まりました。対するやねうら王の反撃は桂損を招いてやや無理気味かと思われましたが、6筋からの継ぎ歩攻めを成功させて優勢に。69手目▲6四同角が悪手で70手目△6三香から角がただで取られ混戦になったものの、充分な持時間を残していたやねうら王が結局勝ち切りました。 これまでの将棋電王戦の傾向と同様、プロ棋士側から見ると、おおむねコンピュータ将棋側よりも先に多くの時間を消費して慎重に展開を進め、やや
ご報告がたいへん遅れましたが、ゲームプログラミングワークショップ(GPW)2013中にて行われたGPW杯コンピュータ将棋大会は、Bonanzaが優勝しました。おめでとうございます。ただ、残念ながら参加2チームのみだったため単一対戦の先後2局ずつ計4局のみ(Bonanzaの全勝)の大会となりました。持時間ルールを変更した影響かもしれません。 ゲームプログラミングワークショップ(GPW)2013では例年どおり多数の興味深い研究が発表されました。今回から予稿集は電子データの形で事前に公開され、自由に閲覧できるようになりましたので是非ご覧ください(代わりに紙の予稿集は印刷されませんでしたので本の購入はできません)。2件の招待講演は将棋とストラテジーゲーム(StarCraft)でそれぞれコンピュータが人間のエキスパートプレーヤーに挑む技術をテーマとし、また将棋プロ棋士の勝又清和六段による第2回電王戦
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く