新卒偏重については、比較的その所在もそしてその原因についても、コンセンサスのとれた問題だと勝手に思い込んでいたのだが、『問題は内定取り消しより新卒偏重では - 雑種路線でいこう』に対するブックマークコメントのページを眺めていて、意外とそうでもないような気がしたのでちょっと書いてみた。 企業が新卒を重視する傾向が非常に強いということについては、上で紹介したブックマークページなどを見れば、明らかのように見える。新卒偏重が問題だという趣旨に対して同意するコメントがびっしり並んでいるからだ。 私の認識では、この傾向*1に問題があるのは至極当然で、新卒の採用枠を中途の採用枠よりも優先すると、要は、新卒時の格差が固定化されるからだ。新卒時の格差がまったく公平なもので、かつ普遍的なものであれば固定化されようがなにしようがまったく何の問題もないが、そんなことはありえない。新卒時点の社会情勢や景気動向が格差