チェコ東部のヘラニツェ深淵は世界で2番目に深い水中洞窟と考えられていた。2015年7月からポーランドの洞窟ダイバーチームが、この水中洞窟の調査を続け、同洞窟が世界一深いと考えられると発表した。同チームの活動には、ナショジオも支援している。 動画とマップで見る世界最深級ヘラニツェ深淵 チームを率いるクシシュトフ・スタルナフスキ氏(47歳)は、「閉鎖式リブリーザー」(呼吸で排出した空気から二酸化炭素を取り除き、酸素を補充して再利用する循環式呼吸装置)による潜水の世界記録(283メートル)を持つダイバーで、ヘラニツェ深淵には1999年から潜っている。2014年2月、スタルナフスキ氏は、当時、洞窟の最深部と思われた深さ200メートルの地点に到達し、そこから「スクイーズ・パッセージ」と呼ばれる狭い隙間を通り抜け、さらにその奥に深い縦穴が続くことを発見。ケーブルをめいっぱいまで下ろしてみたところ、水