『OK コンピューター OKNOTOK 1997 - 2017』と1997年の『OK コンピューター』がどう違って聴こえるかについて考えた 個人的に、これまで聴いてきたアルバムの中で最も自分の頭の中で細部まで再生できると感じるアルバムは、16歳のときに出会ったニルヴァーナの『ネヴァーマインド』と19歳のときに出会ったレディオヘッドの『OK コンピューター』である。 なぜ、この2枚なのかというと、どちらも自分がこの世界に対して抱いていた「絶望」に形を与えてくれたアルバムだからだ。 これらのアルバムによってこの世界に「絶望」を感じたのではない。 『ネヴァーマインド』がナイフのように脳皮に消えない傷として刻みつけて形を与えてくれた「絶望」。 『OK コンピューター』が、さらにその傷に無数の色彩と動きを加えて意思を持つモーショングラフィックスのような形を与えてくれた「絶望」。 それは、もともと自分