いよいよ総選挙だ。安倍晋三首相は自ら「アベノミクス解散」と名付けて、政策の是非を問う構えである。 反安倍政権を基本スタンスにしているマスコミは一見、中立を装いながらも、実際はアベノミクスがいかに成果を挙げていないか、を示すのに懸命だ。私自身は100点満点で70点と採点する。もちろん合格点である。 私がもっとも重要な成果とみるのは、就業者数の増加と完全失業率の減少だ。「仕事が増えて働ける」という環境作りは経済政策の核心である。就業者数は9月で実に21か月連続して増えた。 そう言うと、批判派からはすぐ「増えているのは非正規雇用ばかりで正規雇用は減っている」という声が出る。だが、ここでも実は重要な変化が起きている。 前年同期比でみた正規雇用の減少幅がこの半年間で急速に小さくなり、7~9月期はついにプラスに転じたのだ。半面、非正規の増加幅は小さくなっている。これは何を物語っているか。 非正規の人手
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