政府は28兆円の経済対策を決め、今年度の第2次補正予算を編成します。このうち3兆円を国債の発行でまかないます。この結果、日本の政府債務(国の借金)は1100兆円を超え、図のようにGDP(国内総生産)の2.3倍以上になります。 これは世界最悪ですが、「財政は破たんしない」という人もいます。これはまず「破たん」の意味をはっきりさせておく必要があります。普通の会社の経営が破たんするというのは、借金が返せなくなるという意味ですが、この意味で国が破たんすることはありえません。なぜなら、国はいくらでもお金を印刷できるからです。 たとえ借金が2000兆円になっても3000兆円になっても、輪転機をぐるぐる回してお金を印刷すれば借金はすべて返せます。だからデフォルト(債務不履行)という意味の破たんは、絶対に起こりませんが、そんなにたくさんお金を印刷すると、とんでもないインフレが起こるでしょう。 「財政が破た
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