“ヒットの固着”はなぜ起こる? 特定の曲が何年もチャートインし、しかも同じアーティストばかり──過去6年のSpotifyチャートから見えてきたのは、日本の音楽ヒットが極めて停滞していることだった。まさにそれは、“ヒットの固着”と呼ぶにふさわしい現象だ。前回の記事「ヒットの固着──Spotifyチャートから見えてきた停滞する日本の音楽」(2月13日)では、その事実をひとつずつ確認していった。 では、なぜこうした奇妙な事態が生じるのか? その考えられる要因をひとつずつ探っていく。 筆者作成。 停滞の要因は高齢化社会? 伝統など確たる権威が機能しない後期近代の資本主義社会では、常に再生産のためのイノベーションが求められる。そこで伝統文化と対照的なポピュラー文化の流動性は、当該社会のダイナミズムを示す指標のひとつと捉えられる。ポピュラー文化とは、流行の循環を常に続ける無限運動であることこそがその存
世界の音楽市場、2021年は18.5%増259億ドルに成長。音楽サブスクは21.9%増。IFPIレポートと最新トレンドを解説 IFPI(国際レコード産業連盟)が恒例となった最新の音楽市場レポートを発表しました。昨今のトレンドは引き続き、世界の音楽業界の成長を牽引しています。IFPIのレポートからは、音楽ストリーミングが音楽先進国に限らず、世界中の音楽市場における成長のルールであるというメッセージを感じる事ができます。 世界の音楽市場は前年比18.5%増で売上規模は259億ドル。IFPIがグローバルレポートを報告し始めて以来、最も高い成長率を達成しました。これで音楽市場は7年連続でプラス成長を記録しました。 音楽サブスク利用者は5億2300万人音楽ストリーミングからの売上は前年比24.3%増の169億ドル。売上シェアの65%をストリーミングが占めるまで成長してきました。 音楽サブスクリプショ
2022年秋アニメで放送され、アニメ好きの心を掴んだ『ぼっち・ざ・ろっく』。個人的には、ただ可愛いで終わらなかった成功の要因はバンドマンも共感できるくらいリアルだったことだと思う。事実、バンドマンである私(中澤)も「あるあるだなー」と思うシーンがいっぱいあった。 そんな本作の影響で「ギターが爆売れしている」というニュースを見かけた。記事によってはこれを機にバンドブームが訪れるとするものまである。マジで? そこでこれについて楽器屋に話を聞いてみたところ、「逆に今は売れてません」との回答が返ってきた。えええ!? どういうこと!? ・楽器屋に聞いた「今は売れない」理由 話を伺ったのは都内の大手楽器屋に勤務する喜多莉豆夢(きたりずむ)さん。部外者から見たら、今、楽器屋にはバブルが来ている気もするのだが、喜多さんは特に “キターン” としていない。一体なぜなのか? 喜多莉豆夢「確かに、主人公のぼっち
未成年への販売を禁じる東京都の「不健全図書」という制度があります。過激な性描写などがある作品を指定するものですが、この「不健全」という名称の変更を求める動きを取材しました。 過激な性描写や残虐表現などが含まれると判断された作品を指定し、未成年への販売を禁じる東京都の「不健全図書制度」は1964年から始まり、青少年の健全な育成を図る狙いで作られました。この60年近く続く制度に数々の人気漫画家から名称変更を求める声が上がっています。人気ボクシング漫画『はじめの一歩』の作者・森川ジョージさんは「どうか一度立ち止まり、考えてほしいと思っています」とメッセージを寄せ、『進撃の巨人』の作者・諫山創さんも名称の変更に賛同しています。 こうした漫画家からの名称変更に賛同する声が集まり、2月9日には有志らによる陳情が都議会の文教委員会にされましたが、最終的には反対多数で不採択となりました。ただ、委員からは「
『安倍晋三回顧録』が話題だ。トランプ前米大統領、中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領らへの評価が面白い。個人的に注目しているのが、財務省への評価だ。消費増税の先送りを決めたときに、財務省が安倍降ろしを画策したと安倍元首相は同書で発言している。 「安倍政権批判を展開し、私を引きずり下ろそうと画策した。彼らは省益のためなら政権を倒すことも辞さない」。穏やかではない。この点を国会の質疑で問われた岸田文雄首相は、財務省の安倍降ろしを「感じたことがない」と否定した。〝財務省ムラ〟の住人である岸田首相らしい答弁である。 この財務省の政治介入とでもいうべき動きは、安倍政権下でもマスコミで話題になっていた。2014年12月の衆院選の時だ。私も当時、ネット媒体で「安倍首相、消費増税めぐる財務省の政界工作を示唆 省益優先で不況下に緊縮財政の罪」と題する論説まで書いている。回顧録でも明言されているが、こ
2023年3月1日、ピンク・フロイド(Pink Floyd)のアルバム『The Dark Side of the Moon(邦題:狂気)』が発売から50周年を迎えます。これまで人間ドラマとして語られることの多かったバンドの歴史を徹底検証した完全版ディスクガイド『ピンク・フロイド完全版』(和久井光司 責任編集)が河出書房新社から4月5日発売予定 ■『ピンク・フロイド完全版』 和久井光司 責任編集 単行本 A5 / 240ページ ISBN:978-4-309-25697-9 / Cコード:0073 発売日:2023.04.05(予定) 予価2,860円(本体2,600円) <内容> ロック史に偉大な足跡を残すメガヒット作『狂気』発売から50周年。これまで人間ドラマとして語られることの多かったバンドの歴史を徹底検証した完全版ディスクガイド、ついに登場! <著者> 和久井 光司 (ワクイ コウジ)
以前"「アナザーガンダムは飛行出来るガンダムが少ないか否か?」という話題で悔しい思いをした。【要点を追記】 "という日記を書いた。 https://anond.hatelabo.jp/20220825215504 今回の日記はその続きというか、まあ要するに「ガンダム関連のトークでまた悔しい思いをした」という話。 発端はとある掲示板のガンダムに付いて語るスレ そこではシリーズ最新作らしく水星の魔女だったり閃光のハサウェイだったりガンダム新作について駄弁る文化があるんだけど その中でこういう流れがあった 363無念Nameとしあき23/02/12(日)08:58:23No.1065959444そうだねx1 そりゃ人をモビルスーツの手で叩き潰した後で 笑いながらえへへうまくいかないなぁとか言いながら血塗れの手を差し出してるんだからちょっと狂気よね 普通にシリアスな雰囲気ならともかく 364無念N
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