少女漫画を読者の視点から研究し、紹介する少女漫画ラボラトリー「図書の家」。最新刊の『総特集 水野英子 自作を語る』(水野英子著、河出書房新社)から、評判になった『超展開バレエマンガ 谷ゆき子の世界』(立東舎)まで、5回にわたってその企画とお仕事の成果についてお話をきいてきました。6回目の最終回は、次世代に少女漫画を伝えていくために「図書の家」ができること、これからしたいこと、夢見ていることについて、小西さん、岸田さん、卯月さんの3人に語っていただきました。(丸黄うりほ) 次世代につなげられるように少女漫画の歴史をまとめたい ——かつては少女漫画が少年漫画より一段下に見られていた時代があった、というようなお話も出ましたが、いまや状況が違ってきていると思うんですね。海外でも日本の漫画は人気があって評価も高いということを、もはや誰でも知っているくらいメディアにとりあげられていますし、その中にはも