演劇や映画界のハラスメント撲滅に取り組んできた馬奈木厳太郎弁護士は3月1日、依頼人だった女性に対して自らセクハラをおこなったと告白し、謝罪した。馬奈木弁護士は、劇団やドラマの制作現場でハラスメントの「予防講習」をおこなっていたことで知られる。 馬奈木弁護士は1日夜、ネットで「ご報告と謝罪」という文書を公表した。 文書によると、馬奈木弁護士は、相手の女性と数年来の付き合いで、「プライベートでも頻繁に連絡を取り合い、食事なども共にする仲」だったという。「既婚者でありながら、その方に好意を抱いてしまいました」としている。 女性の身体に触れたり、性的関係を誘うメッセージを送っており、女性が拒んでも、真摯に受け止めずに「自ら都合のよい方向に解釈し、性的関係を迫る言動を続け、依頼を受けていた裁判の対応にまで言及して、その方を追い込み苦しめてしまいました」。 こうした行為について、「私自身の認知の歪みや
神戸連続児童殺傷事件の少年審判記録が廃棄されていたことが2022年10月、神戸新聞の報道で明らかになった。1997年に当時14歳が起こした重大事件で、少年法改正の契機にもなったにもかかわらず、その審判の経過を二度と誰もたどれなくなったという事実に、遺族は驚愕し、落胆した。 当時小学6年生だった淳くんを亡くした土師守さんは、近年、自宅の資料をデジタルデータ化して保全を進めていた。それは自分が亡き後も、どこかに記録が残っていたほうがいいと思ったから。地道にスキャンをしていた傍らで、裁判所は記録を捨てていた。土師さんが一度も見ることができなかった審判記録は、世の中から消え去られてしまった。 土師さんは、代理人の井関勇司弁護士と神戸家裁に調査を求める要望書と陳述書を提出。最高裁は2月14日、土師さんから意見を聴取した。 ●手元にある資料のデータ化に勤しむ日々 土師さんは、裁判所による廃棄を知る前か
人気VTuber「兎田ぺこら」の不適切なイラストをTwitterに投稿したとして、所属プロダクションが起こした裁判で、東京地裁(國分隆文裁判長)は1月31日、著作権侵害を認め、プロバイダに投稿者の個人情報開示を命じる判決を言い渡した。 裁判所のサイトで公開されている判決文によると、匿名の投稿者がツイートした画像は、「兎田ぺこら」の動画を切り抜き、涙や縄の絵とともに、「【首吊り】Vtuber初!自殺配信」などの文字を付けて、YouTube動画のサムネイルに見立てたものだ。 VTuberの画像と動画の権利をもつプロダクション「ホロライブ」(カバー社)は、こうした投稿が著作権(複製権・公衆送信権)の侵害にあたるとして裁判を起こしていた。 東京地裁の判決は、「兎田ぺこら」が自殺の様子をYouTube配信するような表現の投稿が、ホロライブの公衆送信権などの著作権を侵害するものと指摘した。また、キャラ
ジャーナリストの伊藤詩織さんを誹謗中傷するツイートに「いいね」を押したことが伊藤さんの名誉感情を侵害したとして、自民党の杉田水脈衆院議員に慰謝料など220万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が10月20日、東京高裁であり、石井浩裁判長は、請求を棄却した1審・東京地裁判決を変更し、杉田議員に55万円の賠償を命じた。 ツイッターの「いいね」で不法行為を認めた判決は初めてとみられる。 今後、一般のツイッターユーザーの「いいね」にも気を付けるべき点などはあるのだろうか。今回の判決の意義について、中澤佑一弁護士に聞いた。 ●一般ユーザーにも影響する? ーー今回の判決をどのように見ますか 名誉感情の侵害に関する判断枠組み自体はこれまでの裁判例と同じと思われます。 一審と結論が変わった理由の一番大きいところでは、一審では「いいね」を押した主観的な意図が明確に認定されなかったのに対し、高裁ではこれまでの
元草津町議の新井祥子氏が町長室で黒岩信忠町長から性被害にあったと電子書籍で訴えたことをめぐり、著者のフリーライター飯塚玲児氏が12月7日、自身のブログで「謝罪声明書」を発表。2019年に執筆、公開した電子書籍『草津温泉 漆黒の闇5』の記事に誤報があり、販売を打ち切ると明らかにした。あわせて、黒岩町長に謝罪の意を表明した。 飯塚氏は記事内容の前提となった情報について「大きな誤りがあり、記事が誤報だと判断せざるを得ないことが判明いたしました」としている。 朝日新聞などによると、新井氏は2022年10月31日、電子書籍を公表して黒岩町長の名誉を傷つけたほか、性被害を受けたとする虚偽の内容の告訴をしたとして、名誉毀損と虚偽告訴の罪で前橋地検に在宅起訴されている。 飯塚氏も名誉毀損の罪で10月31日付で在宅起訴されている。飯塚氏は「謝罪声明書」で、「前橋地方検察庁より開示された証拠資料によると、情報
立憲民主党の前衆議院議員・尾辻かな子氏の投稿で話題となった、JR大阪駅の対戦型麻雀ゲーム「雀魂(じゃんたま)」とテレビアニメ「咲-Saki-全国編」とのコラボポスター。ネット上には「性の商品化」などと批判する尾辻氏に同調する声もある一方で、「捉え方は本人次第」「世代間ギャップもあるのでは」など萌え絵を巡る議論が、ジェンダー論、憲法論にまで発展している。 駅や車内のポスター、看板の管理や運営を担当する総合広告代理店JR西日本コミュニケーションズに経緯を聞くと、「複数の担当者で問題がないかを検討し、修正を重ねて出来上がった」と話し、配慮して仕上げたと明かした。11月27日に契約満了で掲示を終了したといい、同社として尾辻氏に抗議するなど対応をする予定はないという。 ●「落としどころを探った結果」 咲は女子高生が麻雀の腕を競う漫画で、テレビアニメ化や浜辺美波さん主演で実写化されるなどしている。11
アイドルの「恋愛禁止」ルールについて、ネットで議論となっています。発端は、人気アイドルグループ「AKB48」岡田奈々さんの週刊文春による熱愛報道でした。 この報道を受け、岡田さんは11月23日、自身のSNSで「今まで応援してくださったファンの皆様を裏切るような行動をとってしまい 本当にごめんなさい」と謝罪したうえで、AKBからの卒業を発表しました。 皆様へ 。 pic.twitter.com/f7YALX9zIy — 岡田 奈々 (@okadanana_1107) November 23, 2022 岡田さんの恋愛発覚をきっかけに、ネットでは「アイドルはファンのために恋愛禁止のルールを守るべき」「アイドルだって恋愛するのは自由」などさまざまな意見が交わされています。そこで、アイドルの恋愛について、法的に考えてみたいと思います。 ●熱愛報道受け、ショックを受けるファン 岡田さんの報道後、AK
安倍晋三元首相の国葬が9月27日午後2時から日本武道館で始まり、2時15分に黙祷が捧げられた。その後、安倍元首相の首相時代を振り返る映像が流された。岸田首相は「安倍さん、あなたはまだまだ生きていてもらわなければならない人でした」と述べた。 同時間帯には、国会前で抗議集会が開かれた。黙祷の時間には、日本武道館に向けて「鳴り物の準備はいいですか?」と呼びかけ、「国葬反対」「国葬やめろ」と声を上げた。のぼりや横断幕が上がるなか、社民党や立憲民主党、日本共産党などの野党議員が駆けつけ、演説した。 2時37分 国会前に救急車が到着。若い女性が搬送される 救急搬送される人もいた 2時54分 政治家に続き、学者や劇作家が登壇 アベ国葬を許さないというプラカードを掲げた高齢男性「立憲は許せないね。野田が出席しちゃったもん。昔から知ってるけど、がっかりしたよ」 3時ごろ 団体がカンパ求め「目標額は16億円
日本外国特派員協会(FCCJ)で9月14日、安倍晋三元首相の国葬に反対する3氏の会見があった。 国会前のデモなどを主催する「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」の高田健共同代表、国際基督教大平和研究所の稲正樹顧問が「法的根拠のない決定で、思想・良心の自由を侵害している」などと訴えた。全国霊感商法対策弁護士連絡会共同代表の郷路征記弁護士もオンラインで参加した。 外国人記者からは「国葬当日はデモをせず喪に服するべきでは」「皇室の国葬には反対なのか」などと厳しい質問も上がった。 ●「死を悼むことと意見表明は別のこと」 国葬は、9月27日に日本武道館で行われる。83の市民団体を取りまとめる高田代表は、19日に代々木公園で1万人規模、前日の26日には新宿で、当日は国会前でデモを予定していると表明した。 これに対し、インドネシアの記者からは自国では国家元首が亡くなった時には、反対派も含め
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