大天守の改修を終えた姫路城。真っ白な漆喰が陽光に映え、見る人に強い印象を刻む=2014年6月、姫路市本町(撮影・大森 武) 姫路城が白過ぎ!? 世界文化遺産・国宝姫路城の「平成の大修理」で、化粧直しを終えた大天守が全容を現し、地元住民からも予想を超える「白さ」に驚きの声が上がっている。その理由は真新しい漆喰(しっくい)。「昭和の大修理」から半世紀を経て黒ずんだ壁や瓦の継ぎ目の漆喰が塗り替えられ、屋根までもが白く映えるためだ。「この姿こそが白鷺(しらさぎ)城」と修理担当者らは胸を張る。(仲井雅史) 「うわっ、白い」。姫路城の大手門前で観光客らは驚き、陽光を浴びて白銀に輝く大天守にカメラを向ける。大天守を覆う素屋根(工事用建屋)の解体で、6月中旬に全5層が現れた。 大天守の漆喰は、平壁から垂木まで塗り込め、さらに瓦の継ぎ目(目地)にも施す。目地漆喰は盛り上がっており、見る角度によって黒瓦を隠し