27日午前4時40分ごろ、千葉県警浦安署に「タクシーの運転手の意識がない」と乗客の男性(32)から通報があった。同署員が浦安市富岡の市道脇に駆け付けたところ、タクシーは小学校のフェンスに衝突して停止。運転手の男性(65)に意識はなく、病院に運ばれたが間もなく死亡が確認された。 同署によれば、乗客は「(事故直前に)車が蛇行し運転手が意識を失っていたので後部座席からハンドルを切った」と話しているという。乗客は後部座席から身を乗り出しながら、タイミングを見て窓を開け車外に脱出。その際に腰などを打って軽いけが。タクシーが止まった場所までの約300メートルにわたり、道路左右の縁石にはこすれた跡があるという。 乗客は東京メトロ東西線浦安駅からタクシーで帰宅する途中。衝突現場までは5、6分で、徐々に運転手の反応がなくなるなど異変に気付いたという。同署で運転手の死因などを調べている。