高まる大日本・凸版の存在感、電子書籍で印刷会社にすがるしかない出版社の実態(2) - 10/06/29 | 16:20 つまり、紙の書籍では「出版社→印刷→取次→書店→読者」と流れていたものを、電子時代には「出版社→印刷→読者」という形で実現するということだ。「出版社→読者」でもよさそうなものだが、電子書籍の取り扱いはコストもかかるため出版社が自前でやるのは簡単ではない。 「データ管理や最新技術へのアップデートにかかるコスト、何百もある電子書籍ストアと取引する手間は膨大。共同事業が効率的だ」(モバイルブックの野村虎之進社長)。 出版社と印刷会社は日常の制作業務を通じ、もともと密接な関係を持っている。これまでも版下作成時のコンピュータ活用やデスクトップパブリッシングなど、技術革新があるたびに手を取り合ってきた実績がある。出版社が新事業を行う際、最も抵抗なく組みやすい相手が印刷会社なの