中学3年の娘(15)を学校に通わせなかったとして、大阪府警黒山署は1月18日、東京都内に住む母親(44)を学校教育法違反の疑いで書類送検した。 報道によると、母親の容疑は、大阪府大阪狭山市に住んでいた2015年9月から2016年2月にかけて、同市の教育委員会から娘を中学校に通わせるよう、6回にわたり督促を受けていたのに、登校させなかった疑い。母親は「芸能活動をしたいという娘の意思を尊重した」と述べているという。 全国的にも珍しいケースということだが、子どもを学校に通わせないことは、法的にはどのような問題があるのか。教育問題に詳しい高島惇弁護士に聞いた。 ●親には、子に対して教育を「受けさせる義務」がある 「まず、親は子を学校に通わせる義務があるかについてですが、結論としては義務を負っています。憲法26条2項は、『すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる