福岡県議会の複数の議員が2009年度、官能小説や娯楽本、村上春樹氏のベストセラー小説などを政務調査費で購入していたことがわかった。 議長に提出した収支報告書に添付されたレシートの識別番号から判明した。議員たちは「官能小説のことは記憶にない」「流行本を読むことは世情を知ることにつながる」などと釈明している。 福岡県議会は、収支報告に書籍名の記載を義務づけておらず、レシートや領収書を張っているだけのケースが目立つ。 しかし、大手書店などのレジで発行されたレシートには「ISBN(国際標準図書番号)」と呼ばれる10〜13けたの番号が記され、書店のホームページなどから書籍名が特定できる仕組みになっている。 読売新聞が収支報告書を開示請求し、レシートの番号をもとに調べたところ、政務調査とは無関係とみられる時代小説や太極拳の本、ライトノベルと呼ばれる若者向け小説などを4議員が計30冊(計約3万6000円