カプセル型玩具の通称「ガチャポン」のケースを2歳の時にのどに詰まらせ、後遺障害で寝たきりになったとして、鹿児島市の男児(9)と両親が、製造元のバンダイナムコゲームス(東京)に計約1億700万円の損害賠償を求めた訴訟は3日、福岡高裁宮崎支部(横山秀憲裁判長)で和解した。原告、被告とも和解金額は明らかにしていない。 鹿児島地裁判決は「設計上、安全性に欠陥があった」とする一方で両親の過失も認定し、約2600万円の支払いを命じ、双方が控訴した。原告側代理人の柿内弘一郎弁護士は「判決後にカプセルの通気孔の数を増やすなど再発防止策を講じており、誠意ある対応をしてもらったので和解に応じた」と話している。