以前、我々DEEP案内取材班は「限界マイホーム」と題して、昭和の好景気期に作られたとんでもない場所にあるニュータウン分譲地を姉妹サイト「大阪DEEP案内」で紹介した。大阪まで片道2時間、マチュピチュ遺跡の如く隔絶された山の頂上にそびえる孤高のニュータウン、延々山を降りて行かなければならない「茨木台ニュータウン(亀岡市見立地区)」の衝撃は記憶に新しいが、似たようなマジキチ物件は関東にも存在した。 やってきたのは東京・池袋から東武東上線で延々と1時間半近く電車に揺られた場所にある「男衾(おぶすま)」という聞いた事もない名前の駅だ。東上線と言えば貧民御用達路線として板橋区や埼玉南西部の貧乏臭い街を貫いている地味な沿線だが、辛うじてベッドタウン扱いである東松山から先の未開地帯を奥まで進んでいくとこの駅がある。 この男衾という駅の存在を知ったのは「磯村建設」という今は倒産して消滅した不動産会社による