ギャラが安くても、出たがる俳優、クリエイターでにぎわう異色のドラマ枠がある。テレビ東京深夜の「ドラマ24」(金曜深夜0時12分)で、新作が発表されるたびに、低予算枠とは思えない豪華キャストや、他ジャンルからの演出家の参戦が話題になる。最新作「不便な便利屋」(10日スタート)も、主演岡田将生をはじめ、大泉洋ら人気俳優がゲスト出演者にラインアップされる豪華版だ。枠の創設から10年、視聴率とは別の次元で存在感を示している。 ********** 10年前、キャバ嬢を描いた「嬢王」でスタートした「ドラマ24」は、「湯けむりスナイパー」(09年)「モテキ」(10年)など多くのヒット作を生んだテレ東の名物枠として知られる。お色気路線から本格SFまで、ジャンルにこだわらない自由度が特徴で、この枠なら何かやれそうだと、クリエイター魂に火が付く枠でもあるようだ。“ド深夜”とあって、視聴率は2%前後で推移する