市議会の委員会室が並ぶフロアで白いドアに囲まれた一角。行き先を示す貼り紙が貼られているドアもある=横浜市中区で8月4日午後7時35分、中村紬葵撮影 横浜市の新庁舎が6月29日に全面供用されてから2カ月がたつ。約714億円を投じた超高層の最先端庁舎だが、使い始めてみると便利なことばかりでもないようだ。内部の複雑な構造に職員からは「まるで迷宮」というささやきまで聞こえてくる。【中村紬葵】 幹部が図面片手にうろうろ 新庁舎で初めての議会が開かれた6月23日。本会議の開会数分前、1枚の紙を握った男性が不安げな面持ちで会議室が並ぶ6階の議場裏の通路を歩いていた。男性は本会議場のひな壇で最前列に座る市の幹部で、紙に記されているのは市庁舎内部を詳細に記した図面。男性は何度も図面と周囲を交互に確認しながら本会議場にたどり着いた。 市庁舎は、戦後モダニズム建築の名作として知られた旧庁舎が老朽化し、手狭になっ
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