2014年10月末、「iTunes Storeの音楽ダウンロード販売が2014年に入って急減」というニュースが世界を駆け巡った。筆者は「やっぱりな」という思いでこのニュースに接した。音楽業界の末席に名を連ね、iTunes Storeにも楽曲を提供している筆者も、2013年あたりからのiTunes Storeからの売り上げの落ち込みを感じていたからだ。 iTunes Storeの売り上げ減少の背景には「Spotify」や「Pandora」といったストリーミングサービスの台頭があるという。これらのサービスは、利用した期間に応じて料金を支払うサブスクリプション型のモデルであり、毎月一定金額を支払えば、登録されている音楽を好きなだけ聞ける。1曲単位や1アルバム単位で料金を支払うダウンロード型のサービスとは一線を画している。 そんな中、米国の人気シンガーソングライターTaylor Swift(テイラ
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