韓国現代史の闇を扱った『済州島四・三事件 ハラン』が、4月3日に公開され観客を集めている。映画は1948年に実際に起きた、済州島4・3事件の虐殺の中を生き延びようとする、母と娘が主人公だ。 ◆◆◆ 済州島に住みながら書いた脚本 済州島4・3事件とは、日本の敗戦後、米軍とソ連軍に占領統治されていた朝鮮半島で、1948年4月3日、南北分断を危惧した済州島の一部の島民が武装蜂起したことに端を発する。10月には「海岸線より5キロ以上の地域に出入りする人々を暴徒と見なし、無条件射殺する」という布告を李承晩率いる韓国政府が発し、いわゆる赤狩りから、政府による島民への無差別な大虐殺へと発展していった。犠牲者は3万人近くとされるが、政府の反共路線により2000年まで真実が明らかになっておらず、正確な数字はわかっていない。ノーベル賞作家ハン・ガンの小説「別れを告げない」もこの事件を背景にしている。

