批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。 本日(2015年9月10日)の常総市内での鬼怒川の堤防決壊、痛ましいことでした。被災者の皆さまにお見舞い申し上げます。また、自衛隊の皆さまのご活躍に敬意を表します。 前の記事のコメント欄で以下のような質問をいただきました。「ダム建設には治水、砂防といった防災目的があると思いますが、経済だけではなく防災安全という面での合理性について関先生は分析されていますでしょうか」。 本日の鬼怒川の堤防の決壊、詳しくは追って専門家の報告が出るでしょうが、おそらく堤防が若干低くなっているところから越流し、その越流水によって堤内が侵食されて決壊に至ったのではないかと思われます。堤防は土の塊なので、侵食に弱いです。越流水によって破堤に至るメカニズムは以下の図をご参照ください。 出所)国交省資料より ダムは洪水