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近代、近代化に関するlotus3000のブックマーク (3)

  • 一九世紀末フランスにおける排他的ナショナリズムの様相(中谷)

    立命館法学  一九九七年六号(二五六号)一六二五頁(四一三頁) 一九世紀末フランスにおける排他的ナショナリズムの様相 ― 反ユダヤ主義の動向を手掛かりにして ― 中谷 猛 は  じ  め  に 概して政治体制の不安定性に悩まされ続けてきたフランスが議会的共和制の定着に成功するのは一九世紀末の時期である。社会構成から見た場合、この体制を支えた社会集団とは農民層であり、上層ブルジョワ階級(たとえば大実業家、銀行家、上級公務員など)であり、労働者階級にも上層ブルジョワ階級にも属さないと言う意味で中間層となる中産階級であった。とりわけ中産階級の実態は極めて複雑で、その社会意識も多様といってよい。ガンベッタがグルノーブル演説で「新社会層」(一八七二年)と呼んだ中小ブルジョワ階級には、伝統的手工業者、小土地所有者、年金生活者、自由職業人(法曹・医者・技師・教員・ジャーナリスト)など様々な職業の人々が含

  • ドレフュス事件/H・アレント「全体主義の起源」

    ●各駅停車の二十世紀(1) 【ドレフュス事件/H・アレント「全体主義の起源」(1)・第4章より】(川上 徹) 国民の多くが金儲けに狂奔した果てにその夢が破れ、五十万を超える中産階級が一夜にして一文無しに転落した荒涼を背景にその事件は進行した。 金儲けに熱中したのは、植民地事業への投資の見返りを期待した小金持ちばかりではなかった。国家機構を利用して国民から金を巻き上げ私腹を肥したのは、この国の政治家、議員たち、そして官僚、更にはスキャンダルをタネに議員たちをゆすってひと儲けを企んだ新聞界、要するに徒党に分裂したフランス共和政そのものであった。スキャンダルの連続と破産の大波の中から、社会は大量のモップを生み出した。モップは、自分たちが代表されていない議会を憎み、そして自分たちを締めだした社会を憎んだ。 彼らの凶暴な憎しみを煽り、組織し、方向を与えたものは、減びつつある古い社会の基盤に依って立ち

  • http://www2.ttcn.ne.jp/~space303mr/jun-10.htm

    「来るべきアジアの一神教」について 日近代思想史上、国際主義とも帝国主義イデオロギーともとれる特異な<アジア主義>思想。この起源は荻生徂徠の小中華的な聖人東遷説にはじまるとも考えられる。徂徠といえば兵学書『鈐録』は文禄-慶長の役を素材としているが、この秀吉の朝鮮出兵を日帝国主義の起源とする論者も私の周辺にいた。このように<アジア主義>は江戸期以前にすでに伏在していたという見方もあれば、小田路泰道氏のように明治維新当初におけるモンロー主義の移植的表現だったという見解もある。「アジア」なるもの自体、語源的にローマ帝国の一属州の名称であったことを想えば、アジア-主義とはいっても、その発想のフレームはとてもアジア的とはいえない-ということは、サイードを読んだ読まぬか以前の「常識」になりつつある。 そうはいっても「アジア」は日を含む近隣地域であり、ともに悠久の交流をもち、遅れた資主義でもある

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