私の研究領域はコンピュータグラフィックスやユーザインタフェースと呼ばれる分野。学部でいうと、理学部や工学部の領域です。医学や生物、物理など、それぞれの分野で流儀や常識は異なりますが、私の経験をもとに「論文」について、簡単に解説してみたいと思います。 論文に大事なのは新規性研究してきた成果がある程度形になると見えてきたとき、書き始めることが多い「論文」。新規性はあるか、どのような手順で問題を解くのか、実験の結果、既存研究との結果の比較、既存研究と自分の研究の位置づけ、今後の課題、などを、文章や図、表やグラフなどを使いながら、およそ10ページ前後の文章にして、投稿します。 中でも、一番大事なのが「新規性」。 新規性のために、研究者は血が滲むような努力をしています。たとえ、どんなに完璧な論文ができあがっても、1日早くどこかで同じアイデアの論文が発表されたら、自分のやってきた論文は世の中に出せなく