《精神科病床が住居に? 長期入院は減らせるか》(NHKクローズアップ現代) 精神科の関連施設をめぐる議論は、多くが規範的です(患者さんを受け入れる「べきだ」)。先日も小児科医による反対運動が問題になりましたが(参照)――この医師を「規範的に」糾弾するだけでは、具体的にどう調整していくかが見えにくい。 左派系の議論は、規範的な誤りに見えるものを凄まじい憎悪表現でぶちのめそうとするので(左派のヘイトスピーチ)、持続的な関係調整を前提にした議論になりにくいのですね。いわば、ソーシャル・ワーカー的な配慮が見られない。 「迷惑」というのは、双方向的です。 患者さんがかける迷惑もあれば、古い地域住民が患者さんにかける迷惑もある。どっちかが過剰に我慢するというのも変な話です。――ところが、これを左派的に論じてしまうと、「住民はひたすら我慢せねばならない」みたいな、一方的な議論になりませんか。*1 規範的