ジャック・ダルクジャンヌ・ダルクの父。ジャンヌが生まれ育ったドンレミ村の名士であった。1420年頃、旧領主ブールレモン家の邸宅を村の倉庫兼避難所として使えるよう賃借契約を結んだ記録や、23年に、野武士ロベール・ド・サルブリュックと交渉して村を荒らさないよう取り決めを結んだ記録があり、1425~27年には村の取りまとめ役を務め、村を代表して何度もヴォークルール城主ロベール・ド・ボードリクールへの代訴人となったこともある。(コレット・ボーヌ「幻想のジャンヌ・ダルク」P57-58) 彼がジャネット(ジャンヌの故郷での呼び名)のことを非常に溺愛していたことは多くの証言からうかがわれる。ジャンヌ・ダルク処刑裁判での三月十二日のジャンヌの証言によると、「父が娘のジャンヌが兵隊達と連れだって家を出てしまう夢を見た」として、父母がジャンヌを厳しく監視するようになり、あわせて母から「儂がジャンヌのことで夢に
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