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ブックマーク / elperro.hatenadiary.org (3)

  • 何のためのカミングアウト? - おまわりさんのはなみず

    Ry0TAさんの日記から孫引き。 クローゼットからのカミングアウトに何か自己肯定的な、実際解放的なものがあるとしても、それは、カム・アウトすれば、従属状態から逃れ、一切の足枷のない自由な状態になれるからではけっしてない。むしろ逆だろう。カム・アウトすることは、また違った種類の危険と制約に自らをさらすことであり、自分で手軽なスクリーンになって、ストレートの人々がいつだってゲイに対して抱いている幻想を引き受けることである。そしてなにより、自分の身振り、発言、表現、意見のすべてに、ホモセクシュアルのアイデンティティを認めた者、という、とてつもなく大きな社会的意味が加わってくる。(Halperin 1995=1997: 48-49.) デイヴィッド・M. ハルプリン/村山敏勝訳『聖フーコー―ゲイの聖人伝に向けて』太田出版, 1997. 「カミング・アウト」の言説は明らかにその目的をはたした。だがそ

    何のためのカミングアウト? - おまわりさんのはなみず
  • 被害性のみの語りは差別の温存に繋がる - おまわりさんのはなみず

    ある会社の話をする。 そこの男性社員たちは威張った態度で乱暴な言葉遣いをし、女性を性的利用度の評価対象として扱わなければ、男性社員たちからとても男らしい陰湿な嫌がらせを受ける。 ちょっと言葉遣いを間違えたら…例えば、「やってらんねえよ」を「やってられないよ」と言ってしまったときは、「アハハ。“られない”だって!俺はオカマかい!」と即時自己ツッコミをしてごまかす。 常に自他への相互監視が行われ、言葉や態度で、その性イデオロギーの信奉を表明することが徹底していなければ、排斥対象となる。 一人称は「俺」でなければならない。対外的に場合によっては「私」を使う者はいるが、社内での会話に間違って使ってはならない。 それほど男ぶっていない男性社員がいたら、大多数の過剰に男ぶった男性社員たちが、口を揃えて「協調性がない。勤務態度が悪い」と評価し、辞職に追い込まれる。 そうして、その会社に勤めている男性社員

    被害性のみの語りは差別の温存に繋がる - おまわりさんのはなみず
  • THE WAVE ウェイヴ - おまわりさんのはなみず

    THE WAVE ウェイヴ (2008) Die Welle 去年のドイツ映画祭で観た『ウェイブ あるクラスの暴走』。 きのうから通常劇場公開がはじまりまりましたので、また観てきました。 おもしろいよ。 実際に起きた事件を基に、ドイツ映画化された作。始まりは、ごく普通の高校生たちが軽い気持ちで始めた、ファシズムを模した体験授業だった。クラスのみんなで決めた“独裁者”には“様”をつけて名前を呼ぶなど、ルールはわずかで簡単なものばかり。 自由に生きる現代の若者たちが、誰かの下で支配されるという状況に順応するわけがない。 そんな思い込みは、映画の冒頭部分で簡単に覆される。 最初は授業に戸惑いをみせる生徒たちが、次第に集団の中で自分に与えられた役割に夢中になっていく。そして一致団結した若者たちが初めて得る、集団のパワー、集団の一体感。 そのゲームに夢中になった若者たちは急速に暴走し始め、“TH

    THE WAVE ウェイヴ - おまわりさんのはなみず
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