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ブックマーク / philo1985.hatenablog.com (2)

  • 豪傑君の恐すぎる演説   ー『三酔人経綸問答』の闇 - イデアの昼と夜

    『三酔人経綸問答』において、人類の理想を語る洋学紳士君に引きつづいて演説の二番手を務めるのは、豪傑君です。彼のロジックは、洋学紳士君に勝るとも劣らない極論に到達することになります……。これから、彼の言うところに耳を傾けてみましょう。 まず、豪傑君は、洋学紳士君の理性にもとづく平和主義を一笑に付してしまいます。国際政治のリアルを見てみるがいい。ヨーロッパの国はこぞって軍備を増し、他国を侵略しつづけているではないか。人間が悪で、国がくだらないことをしているのは、どうにもならない現実なのだ。そう語ったうえで、豪傑君は次のように言い放ちます。 「こんなときに、ちまちまと自由、平等などという理想を唱え、人類はみな兄弟という情にかられてしゃべり散らすなど、浮世ばなれもはなはなだしい。」 豪傑君は、現代を生きる私たちの誰もが口にしないことを言います。すべての人間にはそれぞれの楽しみがあるとするなら、国に

    豪傑君の恐すぎる演説   ー『三酔人経綸問答』の闇 - イデアの昼と夜
    lotus3000
    lotus3000 2016/06/16
    豪傑君の魅力というのはまさしくこの部分なのだよなあ。自分も駒にしている。豪傑君は進歩が生み出す影なのだ。
  • ハーマン・カーンの悪夢の世界 - イデアの昼と夜

    『博士の異常な愛情』という映画をごぞんじでしょうか。1964年に公開されたこの映画は、鬼才・スタンリー・キューブリック監督の代表作であるとの呼び声も高い作品です。まだ観たことがないという方がいらっしゃいましたら、もしよろしければ、予告編のほうをご覧ください。(最初の1分半がワンセットなっています。見なくても、記事の方にはとくに影響はありません) Dr. Strangelove Or: How I Learned To Stop Worrying And Love The Bomb - Trailer 核戦争をテーマにしたこのブラック・コメディーをとても印象ぶかいものにしているのは、ピーター・セラーズ演じる、マッド・サイエンティストのストレンジラブ博士です(予告編のなかで、"Ten females to each male"というセリフを言っている人物)。今回は、この登場人物のモデルの一人と

    ハーマン・カーンの悪夢の世界 - イデアの昼と夜
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