世はランニングブームだ。今年2月に行われた東京マラソンには定員の10倍の33万人が応募。また皇居の周囲を走る人も増え、界隈の銭湯ではランナー向けのロッカーを用意するなど、風呂を浴びる以外のサービスの充実に力を入れているという。 深夜、イヤホンを耳に突っ込み、音楽を聴きつつタッタカ走っている姿を街中で見かけるのも最近では珍しくないほど、走りに魅惑されている人は多い。 しかしながら走ることで健康になるどころか膝、アキレス腱、ふくらはぎの故障を訴えるランナーも続出している。 人体は走ることに適していないのか? 本書の著者もまた怪我に悩まされていた。 バスケットを止めてマラソンを始めてのち、3キロから5キロを1日おきに、しかも大抵は土の道を走っているにもかかわらず〈ハムストリングの断裂(2回)、アキレス腱の損傷(たびたび)、足首の捻挫(両足を交互に)、土踏まずの痛み(再三再四)〉に苦しむようになっ
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