都内の大手量販店を定期的にウォッチングしていると、データやリサーチなどとは別の次元で、「ジャンルの勢い」というものを感じることがある。そんな中でも、電気ケトルは最も勢いを感じるのジャンルの1つである。 電気ケトルはケトル、つまりヤカンという名が語るように、お湯を沸かすための器具だ。よく、電気ポットとの違いを訊かれることも多いが、ごく簡単に言えば、電気ケトルはお湯を沸かすためのもの、電気ポットは沸かしたお湯を貯めておくもの、といった位置づけだ。 私のように、「朝、紅茶やコーヒーを飲んで、あとは夜、帰宅してから寝る前に紅茶を1杯」というような生活スタイルの場合、常に大量のお湯を貯めておく電気ポットよりも、電気ケトルの方が都合がよい。電気ケトルは一気に大電流をかけて沸かすため、時間も数分しかかからないし、なにより省エネだ――と割り切って使っていたつもりなのだが、保温機能が欲しいこともある。 たと