東京高検の黒川弘務元検事長(64)が在職中に知人の新聞記者らと賭けマージャンをしていた問題で、東京地検が賭博罪で黒川氏を略式起訴する方針を固めたことが13日、関係者への取材で分かった。地検は昨年7月、不起訴処分(起訴猶予)としたが、検察審査会が「起訴相当」と議決したことを受けて再捜査しており、判断を一転させることになる。 地検は当初の捜査で、賭博罪の成立を認定した上で社会的制裁を受けたことなどを考慮した。だが、東京第6検察審査会は昨年12月、「検事長の職にあり、刑事罰の対象となる違法行為を自制し、抑止すべき立場にあった」として起訴相当と議決した。