JR東日本が新潟県内の水力発電所で、信濃川から不正取水を繰り返していた問題で、国土交通省北陸地方整備局(新潟市)は10日、同社の水利権を取り消した。 同整備局によると、JR東日本は、3か所の水力発電所内に不正な観測機器を設置して取水量が許容範囲内であることを装い、昨年までの7年間で計3・1億トンの超過取水を行った。水力発電所の水利権取り消しは、2007年の東京電力塩原発電所(栃木県)以来、2例目。 処分を受け、JR東日本の清野智社長は「処分を厳粛に受け止め、関係者に深くおわびする」とコメントした。