[東京 22日 ロイター] 相次ぐトラブルで米ボーイングの最新鋭機「787」が運航停止に追い込まれてから1カ月余り。全日本空輸<9202.T>と日本航空<9201.T>は運航停止の長期化に備えて対応策を水面下で検討しているが、4月の運航再開観測が浮上するなど事態が急展開する可能性もあり、思い切った戦略変更に踏み切れずにいる。両社で総勢約350人いる787パイロットは空を飛べない状態が続いており、先行き不透明な現状に戸惑いを隠せない。一部の機長はその資格を失う恐れも出てきた。 「最初の2週間は787が夢に出てきた」――。こう話すのは自宅待機を続ける全日空の787機長。休暇で2週間休んだことはあったが、操縦かんを1カ月も握らなかったのはパイロット人生で今回が初めて。普段は休み、起床・就寝時間も不規則で、ほとんどの時間が空の上。今は運航再開に備え、健康維持と操縦方法の自主学習に勤しむ毎日だ。 そ
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