デンマークのデザイナー、ハンス・J・ウェグナーがデザインした、通称“Yチェア”。1950年に発表され、60年以上たった今も多くの人々から愛されている名作いすだ。 Yチェアのように長い歴史を持ついすは、すでに意匠権が切れている場合が多い。そのため「リプロダクト」や「ジェネリック」という呼び名で、現在多くの似たデザインの商品が販売されている。Yチェアの場合は2011年に立体商標としての登録を認められ、現在はコピー品の販売が禁止されている。 そもそも、正規のメーカーが作っている本物と、「リプロダクト」と呼ばれる模倣品とでは、そのデザインにどこまで違いがあるのか。今回は前回に引き続き、Yチェアの本物と、かつてリプロダクト品として販売されていた模倣品を比較。実際にいすを切断してその断面を見るなどして、詳細な比較検討を行った。 切断に当たっては、家具のデザインと製作を手がけるかたわらでYチェアの解体や
![名作「Yチェア」の模倣品、断面に現れる本物と偽物との差(後編)【銘品分解】 - 日経トレンディネット](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bdeea1d2a001c6646333e744046396ce4243219d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftrendy.nikkeibp.co.jp%2Farticle%2Fpickup%2F20140305%2F1055705%2F01_px150.jpg)