(編集部より)本コラムは2008年8月20日掲載したものですが、読者の皆様に豪雨に対する注意を促すため、本日、再度掲載させていただきました。あらかじめご了承ください。 真っ黒な雲が突如とわき出し、突然、バケツをひっくり返したような雨が降る。南国特有のスコールならまだ許せるが、日本のそれは「ゲリラ豪雨」などと呼ばれる招かざる客だ。降雨量は1時間に数十mm、ときには100mmを超えるような豪雨も最近は珍しくなくなった。 ゲリラ豪雨の恐ろしいところは、いつどこで、どのくらいの雨が降るのか予想しづらいことにある。「今日は一部で雷雨が起きます」とお天気お姉さんに言われても、具体的にどこでどのくらいの雨が降るかは分からない。正直、ものの数十分で局所的に天気が一変するゲリラ豪雨に、既存の天気予報は歯が立たないのだ。 現状のゲリラ豪雨対策と言えば、早めに非難することしかない。そこで今回は、近年増加傾向にあ