相次ぐ「逸脱」検挙事案、立法経緯からその原因を探る さらに高木氏は、不正指令電磁的記録罪に問われ検挙されたCoinhive事件以外の事案についても触れ、それぞれに警察や検察の姿勢を厳しく批判した。 サイト主催者に対し不正指令電磁的記録の提供罪で略式命令が出たWizard Bible事案では、コードの提供を受けた読者に供用罪を犯す目的があったことが立証されておらず、そもそもの犯罪構成要件を欠く「不当な検挙」「さすがにひどすぎる」と批判。その後に警察庁から出された各都道府県警への通達文書でも、同罪が成立するには「実行の用に供する目的の立証」が必要であると注意喚起されていることを紹介した。 またアラートループ事案については、前述した「保護法益を害するほどの」反意図性が認められるかどうかが論点になるものの、「この程度のこと(ジョークプログラム)が『保護法益を害する』ほどと言えるのか、皆さんの常識的