19世紀後半に米国で誕生して以来、世界中で愛飲されているコーラ。独特な風味と炭酸の爽快感が多くの人を虜にしているが、糖分が多いことから、肥満や虫歯、さらには骨密度への影響など、健康を害することがたびたび問題視されている。こうした中で、ギリシャの医師らがコーラを毎日大量摂取した人に起きた健康障害の事例を、英医学誌インターナショナル・ジャーナル・オブ・クリニカル・プラクティス最新号に発表した。 ギリシャ・ヨアニナ大医学部のモーゼス・イリサフ博士らは、オーストラリアの男性に起きた事例を紹介。この男性はダチョウを飼育する44歳で、カンガルー狩りを楽しんだ夜に、突然筋力が低下して立つことも困難になり、自発呼吸もできなくなったという。病院での検査の結果、血液中のカリウム濃度が極端に低下する低カリウム血症に陥っていることが分かった。話を聞いてみると、男性は3年にわたってコーラを1日4リットル、さらにカン