昨年、フルバンド公演としては久々となった坂本龍一氏のソロコンサートパンフ。このうち、後半のディスコグラフィーの全原稿を書かせていただいた。「ソロ」「映画音楽」「YMOを含むグループ作品」と3つのカテゴリーに分け、年代順に並べられた作品すべてに解説文を載せている。以前、ワーナーミュージックから『US』『UF』『CM-TV』の3枚のベスト盤が出たときにも、選曲や資料提供などでスタッフとして関わっており、非売品のパンフレット(『よいこの歌謡曲』の後身である、高橋かしこ氏率いるファッシネーションが編集)の制作のために教授の全資料を通読したことはあったものの、全作品をマラソンよろしくぶっ通しで聴いたのはこの時が初めて。坂本龍一全作品解説といえば、昔『月刊カドカワ』で浅田彰氏が書いた素晴らしい内容のものがあり、プレッシャーもあったが、発注から入稿まで時間がほとんどなかったので気の迷う余裕もなく、これが