やはりこの男は何かをやってくれる。1999年に公開された『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』で映画シーンを大いに揺さぶったエドゥアルド・サンチェスが、8年ぶりにメガホンを取ったのだ。その名も『地球外生命体捕獲』。退屈な作品のはずがないと期待していたら…予想以上に面白い! 物語は1996年、5人の男が謎の生物により地球外に拉致されたことに端を発する。というのも、そのうちの1人が帰還できず、さらに生還した4人のうちの1人は真っ当な社会生活を送ることが不可能になるほどの狂乱状態に陥ってしまったからだ。 それから15年後――。 ある夜、アメリカ・フロリダ州アーガスという小さな田舎町近郊の森を、3人の男が何かに追われるように動き回っていた。この3人こそ、かつて地球から拉致された5人の生き残り。命に別状はなかったものの、仲間の死と別離によるトラウマを抱え、15年もの歳月を鬱屈したまま過ごしてきた男たちな