企業の経営というものは、徹底的な合理性を追求するべきものと考えます。 ここにおける合理性を、ある文脈に限定されたものととらえれば、その企業は文脈限定的な成功を収めることになるでしょう。一方、開放的にとらえれば、その企業はオープン・エンドな成長を遂げることができるかもしれません。 私は、新卒者、既卒者、あるいはそもそも大学を出ているかどうかを区別せず、一年のいつでも応募を受け付け、順次採用を決める「通年無差別採用」が今日の企業経営上もっとも合理的だと信じ、その採用を強くお薦めするものです。 ネットワーク化し、相互依存が高まり、偶有性が避けられない今日の世界においては、多様な人材がいることが、一つの組織の頑健さ(robustness)につながります。 人生のタイムラインは多様化しています。日本の大学を出る人だけをとろうと思えば、4月に一斉に入社すれば良いのでしょうか、世界にはさまざまな人たちが