幼い頃、少なからぬ人が経験した「おねしょ」。成長につれ自然に治ると放置しがちですが、近年、積極的な治療が有効なことが分かってきました。専門医らは、悩む親子たちに早めの受診を呼びかけています。 「おねしょはれっきとした病気。本人のせいでもしつけの問題でもなく、治せると言われ、親子で本当にほっとした」 3年前、武蔵村山病院(東京都武蔵村山市)小児科にある夜尿症の外来を受診した、都内のパート女性(43)は当時の安堵(あんど)感をこう振り返る。 当時小学3年だった長男は週に3、4回、布団までぬらすおねしょがあった。おむつを卒業済みの四つ下の妹に悟られないよう、寝具の洗濯をするのが女性の日課。カリカリしないよう心がけていたが、申し訳なさそうな長男の顔や宿泊を伴う高学年の校外学習が気になり始めていた。 そんなとき、かかりつけ病院で「おねしょ、治療できます」の貼り紙を見つけた。専門外来の主治医は、日本夜