ビール大手各社が12日発表した8月のビール類(ビール、発泡酒、第3のビール)の出荷量(課税ベース)は、前年同月比3.8%減の4097万8000ケース(1ケースは大瓶20本換算)と2カ月ぶりに減少した。8月としては、現行方式で統計を取り始めた92年以降、過去最低だった。 中旬までは昨年並みの猛暑が続いたが、下旬に台風や涼しい日が多かったことなどが背景にあるとみられる。 ジャンル別の内訳では、ビールが前年比6.3%減の2126万7000万ケースで、8月として過去最低。一方、第3のビールは節約志向や「家飲み」需要の高まりで同4.4%増の1366万4000ケースとなり、8月として過去最高を更新した。発泡酒は11.2%減の604万8000ケースだった。【谷多由】