【北京=田川理恵】中国政府は23日、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を阻止するため、感染の中心地である湖北省武漢市全域の事実上の封鎖措置を開始した。感染者は中国のほぼ全土に広がり、600人を超えた。 在中国日本大使館は23日、北京で開催した邦人向け説明会で、武漢市で日本人1人が重度の肺炎となり、入院治療を受けていることを明らかにした。新型コロナウイルスによるものかどうかは確認中という。関係者によると、60代の男性だという。 中国共産党機関紙・人民日報などのニュースサイトによると、感染者は23日午後11時(日本時間24日午前0時)までに、死者17人を含む639人となった。中国本土での感染確認は、31の省・直轄市・自治区のうち28に拡大している。このほか、香港で2人、ベトナム南部ホーチミンで中国人2人、シンガポールで中国人1人の感染が、それぞれ確認された。 武漢市では23日午前から、市外