新型コロナウイルス感染症の重症化の目安となる血液中の酸素飽和度を測定できる「パルスオキシメーター」が注目を浴びている。麻酔科医の筒井冨美氏は「医療現場で患者の容態把握のための重要な医療機器で以前は1つ数万円以上しましたが、コロナ禍で数百~数千円になって家庭用にネットや家電店で販売されています」という――。 酸素飽和度とパルスオキシメーター 「パルスオキシメーター」という医療機器をご存じだろうか。ネットニュースやネット通販、書籍では下記のように“別名”で呼ばれることがある。 ・サチュレーションモニター ・経皮的酸素飽和度計 ・血中酸素測定器 ・SpO2(エスピーオーツー)測定器 用語が入り乱れているが、これらはすべてパルスオキシメーターのことだ。 新型コロナウイルス感染症(以下コロナ)関連のニュースでは、「酸素飽和度90」といった表現がしばしば登場するが、この「酸素飽和度」の意味を正しく理解