ご飯のおかずにも、お酒のつまみにも、お腹を満足させる主食にもなる万能の野菜といえば「じゃがいも」。スナック菓子でも多用され、一日にじゃがいもを口にしない日はないのでは。しかし、そんな“じゃがいも食べすぎ問題”が、健康へのリスクにつながっている現実がある──。 野菜の中でも最も身近で、あらゆるメニューに多用されるじゃがいもだが、健康に与える影響について考えたことはあるだろうか。取材を進めると、実は多くの専門家が日本人の「じゃがいも好き」に警鐘を鳴らしていることが判明した。 じゃがいもの原産は南アメリカ。9000年前から栽培されていたとされ、15世紀の終わりにスペイン人が南米から持ち帰ったことで欧州に広まった。食用にするようになったのは、深刻な食糧飢饉に悩むドイツのフリードリヒ大王が栽培を奨励したことによる。 その名残はいまも続き、ドイツでは主食としてじゃがいもが食べられている。ドイツ・フラン