オフシーズンに比べて心筋梗塞リスクが23%上昇、スペインの研究 2021/11/11 大西淳子=医学ジャーナリスト インフルエンザの流行期になると急性心筋梗塞(以下、心筋梗塞)の発症率が上がること、そして、高齢者がインフルエンザの予防接種を受けていると急性心筋梗塞のリスクが下がる可能性があることが、スペインで行われた研究で明らかになりました。 インフルエンザによって血管のプラークが破れやすくなる? 以前から、インフルエンザにかかると心筋梗塞を発症するリスクが高まるという報告はありました。ただ、これまでの研究は、種類の異なる心筋梗塞をひとまとめにして分析していました。 心筋梗塞には、主にタイプ1とタイプ2があります。タイプ1は、いわゆる「アテローム性動脈硬化」(*1)と呼ばれる状態から起きてくるもので、血管の中のプラーク(粥腫;じゅくしゅ)が破綻して血管の中に血栓が形成され、心臓に酸素や栄養
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